法学部照美教授の日常
法学部教授の照美です。アカデミックな生活とはこんなものという姿をお示しします。
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お役所の会議
昨日も、一昨日も、お役所の会議に出席しました。

中央省庁では審議会とか研究会とか委員会とか、様々な名称で民間の関係者を含めた会議を開いています。政策決定に、民間の知識経験を入れることが不可欠だからです。
その中でも、審議会というのは最もエラく、規模も大きく、審議会の下に部会や専門調査会など幾層もの下部会議体があります。

法律を作る場合、まず研究会を組織し(これは入札により主宰するシンクタンクなどに委託しますが、実際はお役所が完全主導する場合が多いです)、そこで下準備的な検討をした上で、審議会で議題をたてて(大臣からの諮問という形が多いです)、これを扱う部会を作り、その下の専門部会を幾つか設けて具体的な検討をし、方針が決定されると部会にあげてさらに全体を調整し、これを審議会の総会で承認してというパターンが踏まれます。

もちろん、法律の規模により、例えば小規模な一部改正ならこうしたプロセスが全く無いこともありますし、審議会にかからないものや、かかっても部会レベルで検討するものもあり、色々です。

大学の先生をしていると、このような会議体によばれて参加することがあり、次第にそれが増えていきます。

その場合の報酬は、一回数千円から数万円程度ですが、中にはもっと高額の報酬を得られるポストもあり、これまた千差万別です。最近はお役所のお金の使い道に厳しいチェックが入るようになり、少なくともそれを意識した予算を立てますから、あまり野放図な支出はしません。

知り合いの、九州方面の大学の先生の場合、飛行機代は認められず、新幹線で来るように言われたそうです。ただし、早割りなどで購入した飛行機代よりも新幹線代の方が高くつくということでしたが、それでも新幹線だと言われたということで、この辺がお役所流節約術の限界でしょう。

議事の内容は、委員長とか座長になると、事務局の振り付け文書が大体用意されています。冒頭の言葉や締めの言葉などが書かれていたり、事務局からの説明に振る部分も読み上げれば良いようなシナリオになっていたりします。そして実質的な審議が期待されていないような会議では、議事の中身自体も振りつけられていることがあるようですが、流石に多くの場合は議事の内容や議論の進行、結論などはブランクです。

それから、個々の委員レベルでも、重要な委員には事前にご説明が事務局からあり、露骨に、こういう方向での発言をしてくれと依頼されることがあります。これを無視していると、おそらく、やがてはそこから呼ばれなくなるのだろうなと思いつつ、ヤラセ的な仕込みにはどうもついていけません。

もちろんすべてがヤラセと決まったものではなく、議論が事務局の想定通りに進まず、原案とは別の案ができてしまうこともあります。
そして、そもそも原案が最初からできているわけではないもの、事務局原案は会議のそれまでの発言によって創り上げられた成果であって、事務局の予想通りではないものになっているものなどもあり、そのような場合は会議に参加し意見をいうことが結論に反映されるというやり甲斐を感じることができます。

ともあれ、民間の様々な利害に直接関わる案件の場合は、振付があるなしに拘らず、議論が盛り上がってしまって収拾をつけるのが困難になるケースもありますから、いわゆる審議会的な会議といっても、そう捨てたものではありません。
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プロフィール

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Author:profTerumi
大学では今何が起こっているか、日常の中に大学という教育研究機関の現在を浮かび上がらせます。
写真は、かつて、いたことのあるミシガン大学です。

ヒラノ教授というのは他に有名な方がいたので、変えました。

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